[レビュー] DITA Prelude

イヤホン

こんにちは。

今回はDITAのエントリーイヤホン

「DITA Prelude(ディータ プレリュード)」

こちらについてご紹介します。

基本的に高価格帯の製品が多いメーカーですが、その中でも一番安価となっています。エントリーモデルですがDITAの魅力が詰まっており、とても完成度が高いのでおすすめできる製品です。

概要

DITA Prelude について

このイヤホンは、2025年7月中旬から販売された商品になります。

DITAの新しい有線イヤホン「Prelude(プレリュード)」は、DITAが長年培ってきたサウンドへのこだわりと、その実現を支えるテクノロジーの結晶を、より多くの音楽ファンに届けたいという情熱から誕生しました。

次期フラッグシップモデル「Ventura(ベンチュラ)」の先進技術を受け継ぐ「ツインバッフル機構」により、周波数帯域の極めて精密なコントロールを実現。さらに、デュアルマグネットを備えた10mmダイナミックドライバーが、俊敏なレスポンスとパワフルなサウンドを両立させ、広大なサウンドステージを目の前に描き出します。

(引用元: DITA AUDIO JAPAN公式サイトhttps://ditaaudio-japan.com/products/prelude)

1DDのイヤホンです。

公式サイトの説明通り、DITAの音作りのこだわりや最新技術を手軽に楽しめる製品です。
現行フラッグシップモデル(Ventura)に採用された技術が、こちらのエントリーモデルにも搭載されています。

インタビューによると、エントリーのカテゴリの中で最も上位のグレード(エントリーハイモデル)の位置づけのようです。

価格

直販サイトとeイヤホン
¥29,800(税込)

大手家電量販店(ビックカメラヨドバシカメラ等)
¥23,840(税込)


大手家電量販店だとポイントも考慮すると実質21,456円で購入できます。
定価の約28%引きなのでとてもお得に購入できます。

期間限定かどうかは不明ですが、フジヤエービックでは過去にセール対象になっていたので他のサイトでも不定期ながら安く購入できるタイミングは今後もありそうです。

DITA Prelude
eイヤホン楽天市場店

DITA Prelude レビュー

パッケージ

外観。

製品名のPreludeの文字が強調されたデザインになってます。
シンプルですが海外映画ポスターのキービジュアルっぽくていいですね。

スリーブを外すとDITAロゴが印刷された和紙風の箱になっています。

開封するとこんな感じです。

付属品

  • 高純度OFCケーブル 2pin 3.5mm
  • ANTE DAC-Amp ドングル (画像下段中央)
  • DITA Select イヤーピース (画像下段右)
  • セミハードジッパーケース
  • 取り扱い説明書

セミハードジッパーケース

収納ケース。

小ぶりですが名前のとおり少し硬めの素材なので、安心してイヤホンを持ち出しできます。

DITA Select イヤーピース

イヤーピースは2種類付属しています。

  • TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様
  • フロスト・イヤーチップ

一つ目は有名なfinalのTYPE E イヤーピースのワイヤレスモデルの物ですね。
二つ目は公式サイトの説明によるとハードシリコンと深い挿入設計によって強い密閉感と力強い低音を得られる「フロスト・イヤーチップ」とのこと。
なんとなくAET07っぽい感じがしました。

ANTE DAC-Amp ドングル

こちらの製品には付属物としては珍しく、ドングルDACが入っています。

32bit/384kHzまでのハイレゾ再生に対応しており、Type-C接続なのでスマートファンやタブレット等に直接挿してすぐに使用できます。

DAPや他にドングルDACを持っていない人には嬉しい物ですし、専用設計なだけあってPreludeとの相性がかなり良いので、他の製品を使用するよりはこちらの方がおすすめです。

本体

高剛性アルミニウム切削筐体

筐体はアルミニウム製。
レッドとシルバーのツートンカラーです。
レッドは深みのあるワインレッドで、シルバーと共に綺麗な塗装です。

フェイスプレートにあるアルファベットのSみたいなロゴは、音楽用語で“装飾音”を意味するGruppettoです。
写真だと少し分かりづらいですが、ロゴの切り出しがとても丁寧で質感がいいです。

同社の少し高い価格帯でProject Mという製品が販売中ですが、そちらは樹脂筐体です。

ケーブル

高純度OFCケーブル

ケーブルはPrelude専用設計になっており、DITA伝統の4芯ツイスト構造かつ極細OFC導体(0.08mm×20本/芯)を採用。

ケーブルスライダーはありませんがタッチノイズがとても少ないので、あまり気にならないかと思います。

ドングルDACと同様に赤がアクセントになっており、一貫性のある上品なデザインです。

スペック(イヤホン)

スペックDITA Prelude
製品名DITA Prelude
ドライバー10mm Twin-Baffle Driver Architecture
周波数特性20Hz – 20KHz
インピーダンス32Ω±15% @ 1kHz
感度108db/mW @ 1kHz
ケーブル1.2m
線材高純度OFC
イヤホン側端子2PIN
プレイヤー側端子3.5mm

スペック(ANTE DAC-Ampドングル)

スペックANTE DAC-Ampドングル
製品名ANTE
ケーブル端子USB Type-C
デコードレート最大32-bit / 384kHz
動作電圧5.00V ± 0.25V
動作電流スリープ時:1.5mA スタンバイ時:30mA ± 5mA 
アクティブ時45mA ± 5mA
周波数特性20Hz – 20KHz

レビュー環境

今回のレビュー環境は以下の通りです。

スマートフォン…motorola edge 50s pro
イヤホン…DITA Prelude
ケーブル…付属ケーブル
アンプ…ANTE
イヤーピース…Acoustune AET07
楽曲ジャンル…アニソン、ロック

イヤーピースは付属品のフロストシリコンに似たタイプのAET07で試聴しました。
付属品のドングルDACを使用することを想定した構成になっているため、基本レビューはDAPではなくスマホの方にしました。

音楽再生アプリはAmazon Music(サブスク楽曲)とPulsar(microSD音源)を使用。

詳しい楽曲や私の好みなどについては過去の投稿にまとめてあります。

音質

Radar Chart Small Multiples

メリハリがありキレのあるタイトな低音とレベルの高い空間表現力が特徴。

音場はとても広いです。Preludeが最も得意とする部分です。
空間はどの方向も立体的に感じられ、奥行があり遠くまで気持ちよく音が抜けていきます。
この開放感のある心地よいサウンドステージはさすがDITAだな!と感じました。
残響は自然で静かに消えていく印象です。

全体的に切れの良い軽やかでまとまりのあるニュートラル寄りのサウンドなので、楽曲の全体像が掴みやすいです。
楽器帯は優し目な印象です。
厚みがそれほどないので、迫力はまあまあという印象です。

音の詳細な解像度についてはやや甘めな印象です。
出だしは良いのですが、後半の音の響きや粒立ちに関しては輪郭がぼんやりしており、音に面白みや華やかさといった部分が少し物足りないです。

低音は重厚というわけではないですが、キレと程よいアタック感がありとてもリズミカルです。
この低音もPreludeの大事な要素で、
このメリハリのある低音と広大な音場によって遠くまで爽やかに突き抜けるサウンドが作り出されていると感じました。

中音は他音よりやや距離感が近めで、ボーカルはカラッとしておりクリーンな音です。
艶感はあまり感じらず、あっさりしているのでボーカルに濃厚な質感を求めている人には合わないかなと思います。

高音はナチュナルで少し透明感があり、量感は少な目ですが煌びやかさはほんのり感じました。

補足 リケーブルやDAPで聴いた時の印象

手持ちのケーブルやDAPで聴いた際の簡単な感想です。

DAP…SHANLING M5 Ultra (SHANLING)
イヤホン…DITA Prelude
ケーブル…ELETECH Eclipse 4.4mm
イヤーピース…ELETECH BAROQUE
楽曲ジャンル…アニソン、ロック

せっかくなので本体以外の部分をとことん変えるという意味合いで、イヤーピースもお気に入りのBAROQUEを使用。

結論から言うと初期の標準構成の方が好みでした。

ケーブルもDAPもグレードアップしていますがこの構成だと音場が無駄に広くなりすぎてPreludeの持ち味である低音や空間表現がうまく生かせず、開放感が薄くなりこじんまりとしたサウンドになってしまいました。

ですがボーカルの艶感に関しては自分好みに近づいたので、ここはリケーブルやDAPの恩恵かなと感じました。

音場はただ広ければいいというものではない、ということが実際に体験出来たのでその点については自分の中では収穫になりました。

ケーブルとドングルDACが専用に作られているだけあって、初期構成の音の完成度はとても高いと感じられました。

ただ私の組み合わせが悪かっただけで、他の製品だと良い結果になる可能性もあるので、合わせる際は初期構成に似た音の傾向の製品にすると良いかもしれません。

まとめ

総合評価…4.5点/5点

メリット(長所)
  • 歯切れがいい軽快な低音
  • 低価格帯ながらも卓越した空間表現
  • DAPやドングルDACを所持していないポタオデ初心者でもすぐに高品質な音楽が楽しめる
デメリット(短所)
  • 音の深みや厚みはほどほどで軽めな印象
  • 音の細やかさの表現は苦手
  • 迫力も抑えめでボーカルの艶感は少な目
DITA Prelude
eイヤホン楽天市場店

ポタフェスで聴いた際はDAP持ってるしドングルDACは別に試さなくていいかな、と思い使用しなかったので今回合わせて使ってみたら予想以上に良かったので驚きました。

2万円台の価格帯なら個人的にはかなりおすすめの製品です。
ポータブルオーディオに興味を持ち始めた初心者の方、特にDAPやDAC、2万円以上のイヤホンを所持していない人には良い選択肢になると思います。

DITAはお気に入りのメーカーなので、この製品をきっかけに他のDITAのイヤホンにも興味を持っていただけたら嬉しいです。
(ちなみに私の一押しはDreamです。生産終了していますが中古ならまだ見つかりやすいです。)

もしお近くのお店で試聴できる機会があれば、ぜひチェックしてみて下さい。

以上、イヤホンのレビューでした。


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