[簡易レビュー] Campfire Audio Black Star

イヤホン

こんにちは。

今回はCampfire Audioが期間限定で販売したイヤホン

「Campfire Audio Black Star(キャンプファイヤーオーディオ ブラックスター)」

についてご紹介します。

こちらのイヤホンは中古で購入したのですが、試聴した当時と評価が少し変わり、自分にはあまり合わなかったので結局返品したものになります。

聴いたのが短い期間でしたので、レビューというよりはファーストインプレッション(第一印象)に近いものになります。

概要

Campfire Audio Black Star について

このイヤホンは、日本では2023年の12月20日~2024年2月中旬頃までミックスウェーブのオンラインストアにて期間限定で販売された商品になります。

元々は2023年のブラックフライデー(11月下旬)に合わせて海外で限定販売されたのが初出です。

この時点では日本での販売が未定でしたが、のちに上記の通り販売されることになりました。

オンライン限定かつ短い販売期間だったため、販売期間に試聴できた機会はわずか数回(2、3回)でした。
試聴できるイベントも数日のみ開催だったのもあり、ほとんどの人は知ることも触れることもできなかったと思います。

試聴した人の感想は印象の良いものが多かったので、限定販売でなければもっと売れたかもしれません。

今のところ、このような限定モデルのイヤホンは本国で販売されて少し経った後、日本でも販売されるパターンが多いです。最近だとMoon Roverが該当します。

日本で販売されなかったのは直近だとマルチバースのイヤホン群ですね。
マルチバースについてはこちらの記事で軽く触れています。

価格


販売価格は149,800円(税込み)
海外価格は999ドル

中古価格は11万~12万前後です。
まだ約半年しか経っていないのと限定モデルであるためか、中々値段が下がりません・・・

Campfire Audio Black Star レビュー

パッケージ

底面は管理用の伝票を入れるためのクリアポケットが貼り付けてありました。
パッケージの素材は紙なので、ポケットを取る=印刷面が剥げてしまいます。

中古商品に付けられた物ではなく、どうやら新品の時点でこの状態らしく、個人的にこれはかなりマイナス点。
箱自体にも商品としての価値はあると思うので、価値が下がるような取り扱いはしてほしくないですね。
campfire audioはパッケージが凝っている物が多く、特に今回のBlackStarはデザインのレベルが高いと思います。

この仕様は新品で勝った人はがっかりだったのでは・・・。

外観。

開封すると中にもテキストや図が描かれています。

付属品

  • Dimension Folding Case (画像右上)
  • Time Stream Cable (3.5mm,4.4mm)
  • Breezy Bag Jr (画像右真ん中)
  • Breezy Bag Micro (画像右下)
  • イヤーチップ (シリコン、フォーム各3ペア)
  • クリーニングツール (ブラシ、クロス)
  • ピンバッジ
  • 保証書

Dimension Folding Case

収納ケース その1。素材はフルグレインレザーです。

海外の公式サイトでは単体でも販売しています。色も8色とバリエーション豊富です。
今見たら12,900円でした。

日本での販売予定はないのでしょうか?

開けると収納スペースが2つ。それと金属製のカラビナが付いています。
4個の丸の部分はマグネットが入っており、開閉がしやすくなっています。


公式サイトによると、イヤホンとケーブルだけでなくポータブル DAC/DAPも入る設計にしたそうです。
大型のDAC/DAPは厳しいと思いますが、中型以下であれば入るので大体の人はこのケースだけでポタオデグッズが気軽に持ち運べると思います。

Breezy Bag Jr

収納ケース その2。

Breezy Bag Micro(付属品写真の右下のイヤホン保護ポーチ)を大きくしたような感じの物ですね。

イヤホンとケーブルを入れたらちょうどいいくらいの大きさです。

こちらのケースは革のケースと違い、日本でも単体で購入出来ます。

イヤーピースはfinal製の物を除いたいつものラインナップです。

Breezy Bag Microはcampfire audioのイヤホンを買えばほぼ付いてくるいつものメッシュポーチです。

最近のモデルではクリーニングツールにクロスが追加されていますね。

本体

筐体はステンレススチール。

見て触れた感想としては、Solaris Stellar Horizon(ソラリス ステラホライズン)がベースになっていると感じました。

デザインの装飾やステム部分の造りを除けば見た目は大体同じです。

Solaris Stellar Horizonは幾何学模様でしたが、Black Starは黒一色にCAロゴがワンポイントのシンプルなデザイン。すっきりしていて上品です。

装着感についてですが、BlackStarは上記の通りSolaris Stellar Horizonと形がほぼ同じなので、ソラリス系統に当たります。
ソラリス2020、ステラホライズンの装着感が悪いと感じている人は注意が必要です。

ケーブル

Time Stream Cable

ケーブル胴体は銀メッキのエナメル銅。

3.5mmと4.4mmの2本が付属しているので、ケーブルを買い足すことなくアンバランス、バランス接続の両方に対応できます。

こちらのケーブルはBreezy Bag Jrと同様、単体でも販売されています。

スペック

スペックCampfire Audio Black Star
形式ハイブリッド型
ドライバー数4ドライバー
ドライバー構成Low×1(ダイナミック型)
Mid×1
High×2
周波数特性5Hz – 20kHz
入力感度94dB@9.429Vrms SPL
インピーダンス9Ω@1kHz
全高周波歪率1%未満
入力端子3.5mm ミニ端子
4.4mm バランス端子
付属品Dimension Folding Case
Time Stream Cable (3.5mm, 4.4mm)
Breezy Bag Jr
Breezy Bag Micro
イヤーチップ(シリコン、フォーム)
クリーニングツール
保証書(1年間)

レビュー環境

今回のレビュー環境は以下の通りです。

DAP…SHANLING M1s (SHANLING)
イヤホン…Campfire Audio Black Star
ケーブル…Time Stream Cable 4.4mm、Lilium MMCX-4.4mm (日本ディックス)
イヤーピース…ELETECH BAROQUE
楽曲ジャンル…アニソン、ロック

ケーブルは付属の4.4mmの物と自前のLilium、両方で聴き比べをしました。
細かい変化はありますが、大きく音が変わることはないように感じました。

イヤーピースは付属の物だと合わなかったので、お気に入りであるBAROQUEを使用しました。

詳しい楽曲や私の好みなどについては過去の投稿にまとめてあります。

音質

Radar Chart Small Multiples

全体的に暗めで低音が近く、明瞭なサウンドが売りのバランス型イヤホン

ぱっと聴いたときに、低音とボーカルが近くで鳴っていると感じました。
低音はダイナミックドライバーが担当していることもあり、量感がしっかりあります。
ボーカルもやや近いですが、ドラムの位置が一番前のような感覚です。
高音はやや遠く、量や質感も抑えめのような印象です。
高音にはドライバーが2つ使用されていますが、引き立て役にチューニングしたのでしょうか。

音場は低音とボーカルの距離が近いこともあり、やや狭めで、空間は乾いているような感じでどの音も制御されているように感じます。残響は少なく、キラキラ感は抑えめでサッと消えていきます。

音はかためですが音像のディテールがはっきりしているのが特徴です。

特に低音~中音は音数が多くてもレスポンスは早く、それぞれの音をしっかり捉えてくれます。

低音が近めなことを除けばほぼニュートラルに寄ったサウンドですので、どの曲も楽しんで聴くことが出来ると思います。
余韻を楽しむ系の曲よりは、元気な曲との相性がよいと感じました。

低音は重低音ほどではないですが、音圧、量ともしっかり厚みがあります。立ち上がりは早く、ベースラインはスポットライトが当てられたように明瞭で存在感があります。

中音は量感があり、各楽器やボーカルはクリアにくっきりと浮き出ています。まとまりがあり、元気もありつつ自然に鳴ります。
中音の数が多いパートは音が滑らかでとても綺麗なので、聴いていて気持ちがいいです。

高音は低音と中音に比べるひかえめな量で、全体のバランスを取るために存在感はやや薄めです。
ですが量感を除けば中音とほぼ同様な特徴を持っていると感じました。

まとめ

総合評価…4.0点/5点

メリット(長所)
  • 低音をきっちりと鳴らす中立サウンド
  • 音像を明瞭に、はっきりと表現する
  • 高品質かつ高級感も感じる筐体
デメリット(短所)
  • ドラムの音が強く、苦手な人はすぐ聴き疲れる
  • 残響、キラキラ感は弱め
  • 装着感はまずまず

初めて試聴した際は、キラキラ感が弱いことを除けば自分の好みの音だったので、貯金してから中古を買おうと決めていました。

いざ手にしてみると、静かな環境(自宅)で聴いた際に低音が強く、少し耳の痛みを感じました。
自宅でも高頻度でポタオデを楽しんでいるため、長時間の耳の痛みのストレスは耐えられないと判断し、返品することにしました・・・。
外での使用では気にならないのに、不思議なものです。

ですが音のチューニングは上手いですし、ステラホライゾンと同じような筐体クオリティと付属品でこの価格は中々魅力的です。

中古で出る機会は珍しいので、もし見かけた際はぜひ試聴してみてください。
campfire audioの高度な技術力が実感できると思いますよ。

以上、イヤホンの紹介でした。


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