[レビュー] ELETECH Eclipse

ケーブル

こんにちは。

今回はELETECHの限定エントリーケーブル

「ELETECH Eclipse(エレテック エクリプス)」

についてご紹介します。

このケーブルは昨年末のポタフェスで試聴した際に気に入った製品で、予約して注文した物になります。

既に完売したため、注文することは出来ませんがELETECHの魅力が少しでも伝わればと思い記事を書きました。ぜひ読んでみてください。

概要

ELETECH Eclipseについて

このケーブルは2025年1月にELETECHが5周年を記念して、300本限定で販売した商品になります。

Eclipse – コミュニティへのトリビュート

5周年記念期間中の揺るぎないサポートへの感謝から生まれたEclipseは、Eletechからお客様への心からの感謝の気持ちです。この特別リリースは、有名なEletech体験への完璧な入門として機能し、職人技と革新を1つの思慮深いパッケージに組み合わせています。

世界でわずか300台に限定されたEclipseは、23AWG、2線OCC + OFC銅コアを特徴とし、多用途のEletech Versa Systemと、非常に人気のあるBaroque Eartipsのパックとペアになっています。この限定パッケージは、オーディオファンコミュニティに対する私たちの誠意と感謝の気持ちを真に表しています。

音とつながりの祝福であるEclipseを体験してください。

(引用元: ELETECH公式サイト Eclipse商品ページ)

ポタフェスに行った際に、メーカーの方から日本での販売数(eイヤホン)は数十本程度と聞いていたのでeイヤホンで予約が始まった際はすぐに予約しました。

予約開始から数日で4.4mmプラグの方が売り切れになったので危なかったです・・・

他メーカーですが、過去にBeat Audioが出した限定エントリーケーブル「Arabica」もEclipseと同価格帯で、こちらも4.4mm版は販売開始から早々になくなりました。

高級ケーブルメーカーの商品が低価格で買える機会は中々ないので、限定ともなれば早くなくなってしまうのは必然的な流れですね・・・。

価格

販売価格は19,900円(税込み)
海外公式サイトの直販価格は149ドル(約24,000円)

なんと日本での販売価格の方が大幅に安かったです。
赤字価格で出すとスタッフの方が言っていましたが、日本での販売価格のことだったのでしょうか。

ですが、送料を含めたとしても直販価格でも十分安いです。(後述しますが付属品がすごいです)

ELETECH Eclipse レビュー

パッケージ

メーカーロゴと側面に商品名のシールのみで必要最低限のシンプルな外箱。

付属品

  • Eclipse 本体
  • Eletech Versa用 コネクタ(2pin,MMCX)
  • Baroque イヤーピース 2ペア

Eletech Versaって何?と思った方が多いかと思います。

ケーブルは本来であれば2pinなら2pin、MMCXならMMCXとそれぞれのコネクタに対応したイヤホンでしか使用できませんが、これはイヤホンコネクタをツールを使わず簡単に交換できるシステムです。

これにより、異なるコネクタのイヤホンを常用している方々にとってはケーブル代金が1本分浮くことになるので、コスト面でいうと良い仕様になっています。

VersaはPentaconnコネクタも販売されており、こちらも購入すればPentaconnコネクタのイヤホンにも使用できます。

高級イヤーピースのBaroque。
ポタオデユーザーの方にとってはこちらの方が馴染みがあるかもしれませんね。
注文の際に好きなサイズを指定することができました。

ポタフェスの際には1ペア付属と聞いていたのですが、なんと2ペア入っていました!

このイヤーピースだけでも3,000円相当。
Versaもコネクタ単体で3,000円前後なので付属品だけでも10,000円近い金額になります。

エントリーとはいえ、ケーブルもしっかり作られていてこのセット内容はかなり破格です。

本体

線材は柔らかく、取り回しが良いです。タッチノイズも少なめ。

ELETECHのケーブルは、分岐部とプラグのパーツが高級感のある特徴的なデザインであることも評価されています。

高価格帯に比べるとシンプルですが、エントリーモデルのEclipseでもしっかりこだわっています。

注意点として、こちらのケーブルにはスライダー(アジャスター)がありません。
気になる方はサードパーティ製のスライダーやクリップ等も検討してください。

技術仕様

  • 23AWG、2本
  • ダブル同軸デュアルブレンド銅リッツ
  • 5N LCOFC銅+7N OCC銅
  • 高分散ジオメトリ 、ケブラー弾性コア
  • Eletech カスタマイズコネクタとY分岐
  • 個別にエナメル加工されたストランド
  • FlexiMAx 断熱材™

レビュー環境

今回のレビュー環境は以下の通りです。

DAP…SHANLING M5 Ultra (SHANLING)
イヤホン①…Campfire Audio Holocene
イヤホン②…Campfire Audio Taurus
イヤホン③…Campfire Audio Orion ‘Glo-rion’
ケーブル…ELETECH Eclipse 4.4mm
イヤーピース…ELETECH BAROQUE
楽曲ジャンル…アニソン、ロック

比較対象のケーブルはそれぞれのイヤホンの付属ケーブルになります。

HoloceneとOrion’Glo-rion’…Smoky Glow Litz Cable 3.5mm
Taurus…Time Stream Cable Metal 3.5mm

詳しい楽曲や私の好みなどについては過去の投稿にまとめてあります。

音質

全体的に上品な柔らかみがありつつ、ほんのり元気なパワーも感じられるバランス型のサウンド。

比較対象のケーブルがどれも3.5mmなので、まずバランス接続したことにより分離感と解像度が向上します。

楽器隊の音に一段階ほど厚みが生まれ、満遍なく鮮やかで豊かな音になります。

音の立ち上がりがはっきりとしていて、さらにメリハリがついて生き生きとした音になります。ギラつきや雑音はありません。
大迫力!というよりかは少しだけ元気にしてちょうどよいバランスに仕上げた感じです。

音の響きに温かさや柔らかみが加わり、自然でありながら上品さも感じられます。
高音はよりきれいに、キラキラ感が少し増します。

音場はやや広がるといった印象です。

ただ女性ボーカルの距離感や質感はそこまで変化を感じられなかったので、この辺りの音域はそのままあっさり自然にしたのかなと感じました。

1BA、2BA、3BAとバランスドアーマーチュア型のイヤホンをそれそれ聴き比べましたが、総じて上記の特徴を感じられました。

まとめ

総合評価…4.9点/5点

メリット(長所)
  • イヤホンの特徴をそのままに、全体的に丁寧できめ細やかに仕上げたサウンド
  • 音の立ち上がりにキレがあり、リズムカルで楽しい音
  • 本体のクオリティ、付属物が豪華でコストパフォーマンスが良い
デメリット(短所)
  • あくまで2芯構造のバランス型なので、8芯や16芯のような厚みがあって迫力のある音や個性の強い音を求めている人には向かない
  • ボーカルはあっさり目で変化は少ないので、ボーカルを向上させる目的には合わない
  • スライダーがないので、タッチノイズに敏感な人は注意

エントリー価格とはいえ妥協せずしっかりとした造りで、音はバランス良く上手にまとめられており、セット内容も充実しておりとても素晴らしい製品です。

ここ最近購入したオーディオ製品の中でもトップクラスに満足度が高かったです。

ただ惜しむらくは少量限定製品で完売したため、聴いてみて欲しいのですが既に出来ないことですね・・・。

仮に赤字にならないように内容や価格を変更して再販したとしても、コストパフォーマンスがかなり落ちるのは目に見えているので、そうなると本来ターゲットにしている初心者は興味を持たないかなと思います。
一種の限定セール品かつコレクターズアイテムみたいな立ち位置になった製品なのでもったいない感じはします。

ここ最近、他のメーカーもエントリー価格帯で限定品を出す傾向にあるので、エントリーモデルの今後の動向にも注目したいですね。

もしこの記事を読んで少しでもELETECHに興味を持った方は公式サイトやXアカウント、eイヤホンの商品ページ等をぜひチェックしてみて下さい。

どの製品も高額ですが、イヤーピースのBaroqueならまだ手が出しやすい価格なのでおすすめです。私のメインで一押しイヤーピースです(笑)

以上、ケーブルのレビューでした。


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